ニースの名物はイタリア寄り|ソッカと旧市街の歩き方
公開日:2026-09-07
ニースは1860年までサヴォイア家の領地で、フランスに編入されてからまだ160年ほどしか経っていない。そのためニース料理はパリのフランス料理とは系統が違い、オリーブオイルとトマト、ひよこ豆を使うイタリア寄りの顔をしている。旧市街を歩くと、その違いが看板メニューにそのまま出ている。
ソッカ(Socca)から始める
ひよこ豆の粉を水とオリーブオイルで溶き、大きな銅板に薄く広げて薪窯で焼いたガレット。塩と黒胡椒だけで、熱いうちに手でちぎって食べる。焼き上がりから時間が経つと風味が落ちるため、専門店では15分おきに焼き直して出す。1皿数ユーロで、昼の軽食にも、レストランに入る前のつまみにもなる。
ソッカは冷めると別物になります。持ち帰らず、焼きたてが出てきたその場で食べてください。
ほかのニース名物
- パン・バニャ — ツナ、アンチョビ、卵、野菜をオリーブオイルとともに丸パンに詰めたサンドイッチ。ニース風サラダをパンに挟んだ形
- ピサラディエール — 飴色に炒めた玉ねぎにアンチョビとオリーブを載せた、ピザに似た薄焼き
- プティ・ファルシ — 野菜に詰め物をして焼いたもの。前菜として数種類まとめて出る
- トリップ・ア・ラ・ニソワーズ — トマトで煮込んだ牛の胃。名物だが好みが分かれる
クール・サレヤは曜日で変わる
旧市街の中心にある細長い広場クール・サレヤは、朝は市場になる。花市が立つ日と骨董市が立つ日が決まっており、月曜は骨董、それ以外の日は花と食材という並びが基本。午後になると市場が片付けられ、同じ場所がレストランのテラス席に変わる。同じ広場でも午前と午後でまったく違う顔になるので、時間を分けて2回通るのがおすすめだ。
旧市街とプロムナードをつなぐ
旧市街(ヴィエイユ・ニース)は狭い路地が入り組んだエリアで、その東側にコリーヌ・デュ・シャトー(城跡の丘)がある。丘の上からは旧市街の赤い屋根と、弧を描く海岸線を一度に見下ろせる。丘を下りて海沿いに出れば、そのままプロムナード・デ・ザングレの遊歩道が西へ続く。朝市 → 旧市街の路地 → 城跡の丘 → 海沿いの散歩、という順にすると、上り坂が1回で済み、最後が海で終わる。
ニースの海岸は砂ではなく丸い小石(ガレ)です。裸足で歩くと痛いので、海に入るならマリンシューズかビーチサンダルを持っていってください。
モナコとエズへ足を伸ばす
ニースは滞在の拠点として使いやすく、鉄道やバスでモナコまで20〜30分、鷲ノ巣村のエズまでもバスで行ける。3泊あればニース市内を2日、周辺に1日という配分が組める。
半日の歩き方
- ✓午前:クール・サレヤの市場(曜日で花市か骨董市か変わる)
- ✓昼:旧市街の店でソッカとパン・バニャ
- ✓午後:サント・レパラート大聖堂と路地を抜けてコリーヌ・デュ・シャトーへ
- ✓夕方:丘を下りてプロムナード・デ・ザングレを西へ
- ✓海に入るならマリンシューズを持参
関連コラム